2009年06月17日

尚 円王(しょうえんおう)

尚 円王(しょうえんおう)

56歳で即位。在位7年。
伊是名島で生まれ24の時妻子を連れ島を離れます。
27歳の時単身首里に行き越来王子(後の尚泰久王)に
見出され、尚思達王の雑役係りとして王府に勤めます。
尚金福王の時黄冠(ペーチン)の位に就きます。また、
越来王子(尚泰久)が王位に就くと内間地頭(現・西原
町)に任じられ、45歳の時、御物城御鎖之側(おものぐす
くおさすのそば)に昇格します。
翌年、尚泰久王が逝去すると息子の尚徳王に仕えますが
意見が合わず、内間村(現・西原町)に隠居しました。
しかし、尚徳王が死ぬと群臣は世子を殺し金丸を擁立、
王位に就きます。金丸は明国にクーデターが起こったこと
がばれるのを恐れ、そのまま尚徳の子供として冊封を受
け、「尚」姓を引き継ぎ名乗ります。
尚円王は当之蔵に天王寺を創建し王廟とし、また、第一
尚氏の祟りを恐れ崇元寺を創建、歴代王の霊位を奉安し
祀りました。その後歴史に残るようなことはなく、62歳で
逝去。


註*御物城御鎖之側
    貿易長官。王様への取次ぎ職も兼ねていた。
註*天王寺
    毘沙門天を本尊とする臨済宗寺院で、円覚寺・天
    界寺とともに王府の三大寺の一つ。
    現在は首里教会となっていますが、門の一部と石
    垣の一部が残っています。



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Posted by タクドラおばぁー at 17:07│Comments(0)琉球の歴代王様
 
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